こんにちは、あくまりーまんです。
今回は聖飢魔Ⅱ後期の名曲“CENTURY OF THE RAISING ARMS”について書きます。
なぜこの曲なのか。そこについても触れていきます。
目次
CENTURY OF THE RAISING ARMSとは
この曲は魔歴元年(1999年)の10月に発布された、聖飢魔Ⅱ最後のオリジナル大教典である【LIVING LEGEND】の10曲目として収録されました。
同年の解散ミサでは披露されましたが解散後は(多分)演奏されていない、いわゆるレア曲ですね。
実は以前にもブログでこの曲について紹介しています⇩
今回は以前の記事で語りつくせなかったこの曲の魅力をお伝えします。
というか前の記事ではほとんどこの曲の魅力を書いてませんね笑
魅力①:エース長官本活動中最後の作曲
結成当時から聖飢魔Ⅱを支え続けたエース長官。デビュー~解散まで居続けた構成員は閣下と長官だけなんですよね。
そんなエース長官ですが、実は聖飢魔Ⅱで作曲した曲は以外と少ないんですよね。
多分36曲?そしてなんと作詞は0曲なんです。
作詞については、聖飢魔Ⅱの世界観と長官の書きたい歌詞の世界観が合わず、あえて書かなかったと解散後のインタビューで答えています。
作曲に話を戻すと、聖飢魔Ⅱの曲はだれが主に作曲しているかというと
- 1 :ダミアン
- 2 :ダミアン
- 3 :ジェイル
- 4 :ルークとエース
- 5 :ルークとエースとデーモン
- 7 :ルークとエース
- 10:ルークとデーモン
- 11:ルークとデーモン
- 12:ルークとダミアン
- 13:ルーク
- 14:ルークとエース
- 17:ルークとエース
- ※数字は大教典の番号。抜けている番号はいわゆるライブ盤やベスト盤。
といった感じで、3枚目まではダミアンとジェイル。ジェイル脱退後の4枚目からは基本ルークが多くて、その次点はエースが多いときもあればデーモンが多い時もあるといった感じです。
さすがにデーモン閣下よりはトータルの作曲数は多いものの、曲数だけでいうとルークが圧倒している印象を受けます。ルーク54曲かな?
まあ結局何が言いたいかというと、意外と作曲が多くない長官。しかし最後のオリジナルアルバムに収録した長官作曲の4曲はまさに長官らしい世界観で、『もう最後なんだし俺はやりたい曲を作る!』という長官の意気込みを感じました。
聖飢魔Ⅱを知らない人には、『え?これが聖飢魔Ⅱ?』と意外に感じるかもしれませんね。
そしてエース長官の天才的な作曲力を感じることでしょう。
魅力②:聖飢魔Ⅱの活動の集大成を表す閣下の歌詞
先ほども書いたようにこちらは最終大教典に収録された曲です。
その中の曲で『HEAVY METAL IS DEAD』とこの曲は、まさに今までの活動を振り返るような曲だと思います。歌詞はどちらもデーモン閣下。
最終大教典だからこそのメッセージ性があります。
歌詞を直接ここに書き込むとダメそうなので、リンクを貼っておきますね。
JOYSOUND ~CENTURY OF THE RAISING ARMS歌詞~
聖飢魔Ⅱはデビュー当初から世紀末の1999年に解散すると公言。
出だしの新世紀というのは21世紀のことであり、新しい世紀になっても聖飢魔Ⅱの活動が全く色褪せずに生きているということ。
そしていろんな負の感情を全部吹き飛ばしていた活動であり、腕を突き上げていた時代であった。
それは過去のことなんだけど、過去のことではなく今と未来につなげていかないといけない。そんな想いがつづられているように思います。
聖飢魔Ⅱはこの教典発布後、解散しました。
しかし解散ミサで閣下がMCでおっしゃった名言、『(聖飢魔Ⅱが活動しなくなる)明日からここにいる諸君全員が、聖飢魔Ⅱに追いつき追いつこうと思って生きていかなければ聖飢魔Ⅱに対して失礼ではないか?』
『あの時代はよかったよなあ』と過去を羨ましがっているだけではダメだということ、聖飢魔Ⅱがなくなっても聖飢魔Ⅱロスに浸っててはいけないというメッセージが込められているのだと解釈しました。
そしてこのMCが収録されているこの映像作品は本当に買うべきです⇩
聖飢魔Ⅱ本活動最後の3日間を収めた名盤。涙なしでは見れません。
魅力③:収録がほぼない隠れた名曲
この曲が収録されているのは前述の最終大教典LIVING LEGENDと、解散ミサの映像を収録した↑の活動絵巻教典のみです。
解散ミサを収録したのは↑のCOMPLETE版と、厳選した曲のみ収録したDVD、それのCDとありますが、COMPLETE版にしかこの曲は入っていません。
つまりDVD1枚、CD1枚の計2枚にしか収録されていないレア曲。ということは、いくつかある極悪集大成盤(ベスト盤のようなもの)にも一度も収録されていません。
つまり聖飢魔ⅡのCDやDVD何枚か聞いたことあるよ~結構知ってるよ~みたいな信者っぽい人も知らない可能性があります。
逆にこの曲知っていたら、最終大教典または解散ミサCOMPLETEに触れたことがある人なので、信者を名乗ってもらって大丈夫だと思います(笑)
まとめ~聖飢魔Ⅱを知らない人にも聞いてほしい名曲
聖飢魔Ⅱの印象として、“怖さ”や“アンチテーゼ”のイメージを持つ方も多いと思います。
またコミックバンドのような印象をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
正直、どれも間違っていないと思います。
ただ、聖飢魔Ⅱの本質はそこではなく、高いメッセージ性の歌詞に天才的な曲と、人間離れした演奏力や歌唱力を備えているということです。
悪魔だから人間離れしていて当然ですけどね。
ただ、こういう王道のすごさって中々差別化が難しいので、先に世界観を先行させることによって、認知を早く広げるということをしただけです。
この曲は本活動の最後にロックやポップスの王道で勝負した長官の名曲であり、そこに閣下の想い、いや聖飢魔Ⅱの想いを閣下が作詞した作品です。
ある種、万人受けしやすい、でも聖飢魔Ⅱがこれをやるからこそ意味があると思います。
聞いたことある人もない人もぜひ改めて一度聞いてみてほしいです。
ではまた(‘◇’)ゞ